スギ花粉症に新規治療法
腸管免疫を利用したスギ花粉症の新たな改善方法が開発された。
九州大学の研究グループによると、スギ抗原と多糖類のガラクトマンナンを複合してカプセルに仕込んだ。経口投与による臨床試験を実施したところ、抗アレルギー薬を約6割減らすことに成功した。
スギ花粉だけを摂取しても胃液や腸で酵素の働きで分解されて腸で吸収されず、効果は期待できない。そこで、スギ抗原をガラクトマンナンにより包み込むことで腸管からの吸収がスムーズに進むように設計した。
成果は英の電子科学雑誌「Scientific Reports」に掲載された。
投稿日:2017年5月25日|カテゴリ:トピックス