新型タバコ「推奨できず」と学会見解
日本呼吸器学会はこのほど、「非燃焼・加熱式タバコや電子タバコ等の新型タバコに対する見解」を
公式ホームページに掲載した。同学会は、これら新型タバコの使用は「健康に悪影響をもたらし、
受動喫煙による健康被害も生じる可能性がある」と指摘した上で、「使用は推奨できない」との見解
を示した。
これらの新型タバコは、「煙が出ない、あるいは煙が見えにくいので禁煙のエリアでも吸える」、
「受動喫煙の危険が無い」、「従来の燃焼式タバコより健康リスクが少ない」などと誤認され、
急速な広がりを見せているという。そのため同学会は、新型タバコの国民の健康に対する影響や
社会的影響について憂慮し、今回学会としての見解を示した。
新型タバコの使用と病気や死亡リスクとの関連性についての科学的根拠は現時点では明らかでなく、
「推測に過ぎない」としている。しかし、体内に有害物質が取り込まれるのは明らかであり、「従来の
タバコと比べて健康被害の低減につながる暴露量なのかどうか、科学的根拠はない」との考えを示して
いる。
よって、従来の燃焼式タバコと同様に、全ての飲食店やバーを含む公共の場所、公共交通機関での
使用は認められないとした。
投稿日:2017年11月12日|カテゴリ:トピックス