「ゲーム依存」が疾患に。WHOがICD-11に収載へ
近年、日本でも医療機関での専門的な治療や研究が行われるようになってきた、インターネットなどによるゲーム依存が、世界保健機構(WHO)が改訂作業中の国際疾病分類第11版(ICD-11)に新たに盛り込まれる見通しだ。
ゲーム依存は、これまでICDにも精神疾患の分類にも収載されていなかった。今回の収載により定義や診断基準が世界的に統一され、研究や診療がさらに進むとみられる。
昨年(2017年)12月に公開されたICD-11の最終草案では、Disorders due to substance use or behaviours(物質使用または嗜癖行動による障害群)のうち、嗜癖行動によるものとしてGaming disorder(ゲーム障害)が盛り込まれた。
Gaming disorderは、同草案で「持続または頻発するゲームに興じる行動パターン」と説明。具体的な症状として、①ゲームへの衝動がコントロールできない②人生や日常生活の何よりもゲームを最優先する③悪影響があってもゲームに熱中し続ける。等が挙げられている。原則としてこれらの症状が最低12ヶ月以上続いた場合にGaming disorderと診断される。
投稿日:2018年1月7日|カテゴリ:トピックス