現在、沖縄を感染源として麻疹（はしか）が問題となっており、東京都町田市でも感染者が発見され、今後、都内でも感染の拡大が心配されています。

　これまで、ウィルス感染症に自然感染すると一生罹らない（終生免疫）と考えられていましたが、高齢化や抗がん剤、免疫抑制剤、ステロイドなどの治療により免疫が低下した場合、感染する可能性があります。

　免疫の持続期間は自然感染で40～50年、ワクチン1回接種で10年と言われています。よって、感染歴、ワクチン接種歴があっても免疫能の有無を抗体検査（採血）で確認します。発症予防に十分な抗体価が無い場合はワクチン接種で免疫を増強します。

　特に、20～30才代の方に免疫能の低い傾向がありますので、心配な方は、過去の感染歴や予防接種の有無を調べることをお勧めします。母子手帳があれば記載があると思われます。

　それでも不明な場合は、病院での抗体価測定が必要に成りますが、原則は自費扱いとなりますので、約3000円～5000円の負担になります。