本年度のインフルエンザの予防接種は、
9月17日(火)から予約を開始します。
料金
小児(6ヶ月~12才) | 1回 2300円 2回 |
成人(13才以上) | 3000円 1回 |
高齢者(65才以上) | 無料 |
文京区では小児(15才未満)は無料です。
電話、または直接来院時に予約をお願いします。
原則的に、診療時間帯はいつでも結構です。
また、今年から点鼻用ワクチン(フルミスト点鼻液)が
使用可能になりました。
適応2才~19才、原則1回のみ。
メリットは痛くないこと、デメリットはやや風邪症状が
出ることです。今年は全国で130万本しか出荷できず、
まだ手に入るか分かりません。
予防接種Q&A
Q1.接種時期はいつがベスト?
A.ワクチンの効果は接種後2~3週間から4~5ヶ月持続すると言われています。インフルエンザの流行時期は早い年は11月中旬、遅い年は年末年始になります。よって、最適な時期は10月下旬から11月中旬と言えます。
しかし、オーストラリアでは例年よりかなり早く流行しており、日本でも早く流行する事が考えられますのでいつもより少し早めに打った方が良さそうです。
Q2.子供はワクチンの効果が低い?
A.子供は、生後6ヶ月まではお母さんからの免疫が残っているため、インフルエンザにかかりにくいと言われています。しかし、6ヶ月以上の乳幼児は免疫の機能が未熟なため大人に比べ効果が出にくいので、2回の接種が必要になります。
Q3.ワクチンによってインフルエンザにかかってしまう?
A.インフルエンザワクチンは不活化ワクチン(ウィルスの死骸のようなもの)ですので、感染力はありません。予防接種の直後に感染してしまえばワクチンが原因と感じてしまうかもしれませんが、これは誤解と言わざるをえません。
Q4.妊娠中は予防接種をすべきか?
A.妊娠4ヶ月以降の妊婦さんは、ワクチン接種が推奨されています。妊婦さんがインフルエンザにかかると重症化しやすく、切迫流産の原因にもなりかねません。胎児への影響は基本的にはないと考えられています。
Q5.17才女性、昨年ワクチン接種を1回受けましたがインフルエンザにかかってしまいました。今年は受験なので2回接種をすべきでしょうか?
A.13才以上の方は1回接種を原則としています。ワクチンの添付文書には「13才以上の者は1回又は2回注射」と記載されていますが、健康な成人を対象に行われた研究から、ワクチン0.5mlの1回接種で2回接種と同等の抗体価の上昇が得られるとの報告があります。2回受けることは可能ですが、ワクチン製造量の関係から全ての人が2回受けると、ワクチンの不足を招く心配もあります。
Q6.ワクチンの有効性はどれぐらい?
A.6才未満の小児を対象とした2015/16シーズンの研究では、有効率は60%と報告されています。すなわち、ワクチンを接種せず発病した方のうち60%は発病を予防出来たことになります。また、65才以上の高齢者施設では34~55%の発病を阻止し、82%の死亡を阻止する効果があったと言う研究もあります。よって、ワクチンの効果は発病の予防のみならず、発病後の重症化や死亡を予防する事も重要と考えられています。
Q7.検査は何科で受けたら良いですか?
A.基本的にはどの科でも良いですが、内科、小児科に比べると、耳鼻科でやった方が痛みが少ないと思います。何故かというと、検査は、綿棒を鼻の奥に入れなければいけませんが、この手技は昔から耳鼻科医が鼻の治療を行うためにずっとやってきた事で、鼻の中を見ながらなるべく痛くない場所に挿入します。逆に、鼻の中を見ずに入れるのは怖くて出来ません。