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赤池耳鼻科咽喉科医院

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1.アレルギー性鼻炎

 

アレルギーの原因

アレルギーの原因項目

今や国民病とも言える“花粉症”ですが、その中でも最も多いのがスギ花粉で約57%です。
次に多いのがハウスダスト、ダニです。
その他、季節によりカモガヤ、ブタクサ、ヨモギ花粉、犬、猫、カビなどがあります。
現在、発症年齢がどんどん下がってきており、3才児でも決して稀ではありません。
スギ花粉のみの人は少なく、他の花粉やダニを同時に持っている事が多いです。

 

症状、診断

正常な鼻とアレルギー性鼻炎
正常な鼻とアレルギー性鼻炎

共通する症状としては、くしゃみ、鼻水、鼻づまりです。
花粉症ではその花粉が飛んでいる時期だけですが、ダニ、犬、猫、カビなどは1年中で、鼻の粘膜が腫れて、徐々に鼻づまりがひどくなり、口呼吸、いびきの原因になります。特に、ダニが最も多く、秋から冬にかけて症状が悪化するため、風邪と間違われてしまうことがあります。

診断は、専門医による視診が最も重要で、必要に応じて原因を調べる検査を行います。内科、小児科に通院していても安心は出来ません。

特に小児で、アレルギー性鼻炎の診断を受けた後、小児科で漫然と同じお薬を長期に処方されている場合、そのお薬が本当にその子に合っているかどうかは、小児本人の話だけでは分かりません。その時々の状態は鼻内の所見を見てみないと分からないからです。
今は、採血をせずに指先からほんの少しの血液を採るだけで20分で結果が出ます。
専門医に鼻の状態を診てもらい、しっかりと診断を受け、同時に鼻の治療を受ける事が重要です。

 

 

1.口呼吸

 

口呼吸は放置してはいけません!

人は元々鼻で呼吸する動物で、口は食べたり、しゃべったりする器官です。
成人の50%、小学生以下の80%が口呼吸をしていると言われています。
特に小児の場合、鼻の中が小さくすぐに鼻呼吸→口呼吸になりやすいですが、決して本人が「鼻がつまって苦しい」とは言いません。
口呼吸の方が楽だからです。
そこで必要なのがお母さんによる口呼吸チェックなのです。
「口呼吸の人は長生きが出来ません!」  

口呼吸のチェック方法

以下のの一つでもあれば口呼吸の疑いが強いです。

  1. 無意識に口が半開きになる
  2. 唇がカサカサに乾燥している
  3. 朝起きたときに、のどがカラカラに乾く
  4. 鏡を見ると口が「へ」の字だ
  5. くちゃくちゃと音を立てて食べる
  6. 歯並びが悪い、または前歯が出ている
  7. 口臭がする
  8. イビキをかく
  9. マスクをよくする

 

口呼吸はなぜいけないの?

1. カゼ、インフルエンザにかかりやすくなる。

鼻呼吸により、空気中のウィルス、細菌の50%をガード出来るが、全てのどを直撃するため。

2. 睡眠を妨げ、集中力が低下する。

舌が後ろに落ちて気道が狭窄し、いびきの原因となり、睡眠が浅くなり、寝ても疲労がとれません。
悪化すると睡眠時無呼吸となり、専門の治療が必要となります。

この為、社会人では仕事の効率が低下し、また、小児では発育の低下を招くほか、学力の低下の原因ともなります。

 

3. 虫歯になりやすくなる

口の中が乾燥し、唾液による自浄作用が働かなくなる。
細菌が増加し口臭も発生し、歯周病にもなりやすい。

4. 歯並びが悪くなる(成長期の子供の場合)

舌の位置が下がり、下の歯が前に押される。
上あごの成長が促されなくなり、出っ歯になる。
いわゆる「アデノイド顔貌」になる。

5. ガンになりやすくなる

口呼吸は全身へのストレスになり、体の免疫力が低下する結果、あらゆるガンになりやすくなります。その他、花粉症、皮膚炎、ぜんそく、潰瘍性大腸炎、クローン病、うつ病、関節リウマチ、白血病、悪性リンパ腫など。

 

3.副鼻腔炎

 

副鼻腔の構造と働き

副鼻腔の構造と働き

副鼻腔は、上顎洞、篩骨洞、前頭洞、蝶形骨洞の4つに分れ、鼻腔と空気の出入りをしており、鼻腔から入ったごみを排出したり、空気の加温、加湿を行います。

 

急性副鼻腔炎

カゼのウィルスや細菌が副鼻腔に侵入し、炎症を起こすと膿性の鼻汁、頬部や鼻根部の痛み、後鼻漏(鼻汁がのどに流れる)による夜間のせきなどの症状が出ます。
小児は感染を繰り返し長引くことも多く、耳管を通って中耳に感染し中耳炎の原因にもなりやすいです。
幼児では自分で鼻をかむことが出来ないので、夜間に鼻が詰まって何回も起きてしまったり、苦しくてミルクの飲みにくくなります。このような場合は、お家で鼻の吸引をしてもらうのですが、なかなかうまくなかなかうまく吸引できないことも多く、1日1回でも耳鼻科で吸引してもらうだけでかなり睡眠が楽になります。

治療は、大人であれば抗生剤の内服を行いますが、小児、幼児の場合は中耳炎の合併が無ければ抗生剤の内服は行わず、去痰剤の内服を行いながら、頻回の鼻汁吸引を行って自然治癒を目指します。

 

慢性副鼻腔炎

副鼻腔炎の症状が2~3ヶ月以上続く場合。
遺伝的素因が関係している事もあり、治療には長期を要します。また、長引く咳の原因にもなります。
根治するには手術が必要になる事も多いです。

 

好酸球性副鼻腔炎

国の指定難病。
成人に発症し、嗅覚障害が主な症状。気管支喘息を伴い鼻茸のための鼻づまりと粘調な鼻汁を示す難治性副鼻腔炎。
手術をしても再発を繰り返すため、ステロイド内服が必須。